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そもそもビーズってどんなもの?ビーズの歴史

今回はちょっと違った角度から…
トリビア的なビーズについてのお話をさせていただきます。
ビーズ手芸の技法について、とは違うけれど、ビーズの歴史を知るとより楽しく作品作りをしていただけると思いますよ。

■ ビーズの始まり

実はとっても長〜いビーズの歴史。
なんと!世界最古のビーズは10万年前なんですって!!
その素材は「貝殻」。イスラエルとアルジェリアの遺跡から、中心部分に穴の開いた3つの貝殻が出土し、それこそが世界最古のビーズ、とされているんです。
その貝殻製のビーズは装飾品に使われていたと考えられるそうですよ。
貝殻の他にも骨や石などもビーズになっていたんだとか。
そんな時代から現代まで、ビーズで身を飾る、ということがずーっと続いているなんてなんだか感慨深いですね。

■ ビーズの語源

そもそも『Beads』という言葉の起源はアングロサクソン語の
「biddan (祈る)」
「bede(祈る人)」
であるといわれています。
キリスト教会で使われるロザリオの玉がビーズの玉であったことに由来し、神聖なものであり、宗教的な敬意を表すためのものとしても使われています。
キリスト教に関わらず、祈りのためのビーズは多くの宗教でも用いられているんですよ。

■ 日本でのビーズの始まり

では、貝殻など自然のものから作らるビーズが使われていた時代から、現代のようなガラス製のビーズが使われるようになったのはいつ頃からでしょうか?
詳細は未だわかっておりませんが、「ガラスビーズ」は古代エジプトから存在していたといわれています。
直径5ミリ以下のガラスビーズがインドで作られるようになり、その後中国でも製造されるようになりました。

日本でもビーズは古墳の中から発掘されており、女性の装飾品や護符として珍重されていたとのこと。
サキタリ洞遺跡(沖縄県)から出土した貝殻のビーズは、日本最古(旧石器時代の2万3千年前)の顔料で着色されたビーズとされています。
また、日本でガラスの勾玉が作られるようになったのは、弥生時代の中期頃からといわれています。
そんなに古くから!と驚きますが、現代のガラスビーズとは違うようです。現代のガラスビーズはヨーロッパから伝わった技術が元になっているみたいですよ。

■ ヨーロッパでのビーズの変遷

ヨーロッパでは11世紀にはガラスビーズの製造が始まっていたようです。
ヴェネチアでは宝石のイミテーションとして使われていたそうです。今でもヴェネチアングラスやヴェネチアンビーズは人気が高く有名ですよね。

16世紀ころにはチェコのボヘミア地方でもガラスビーズの製造が盛んに。
チェコは今でもガラスビーズの生産大国!ビーズマニアのキットでもチェコビーズ(ファイアポリッシュなど)をたくさん使っておりますよ。

その後、産業革命の拡大に伴い、ガラスビーズのサイズも豊富になっていき、シードビーズなどの機械による大量生産が始まりました。

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■ 日本におけるビーズの発展

このようなヨーロッパで製造されたガラスビーズは江戸時代に日本に入ってきます。
江戸時代は鎖国をしていた日本ですが、オランダや中国など限られた交易国からヴェネチアやオランダのとんぼ玉が輸入されていたようです。
これらのガラスビーズは人気が高く、制作技術も伝わり、長崎のガラス職人が国内最初にガラスビーズを作り始めました。その後、江戸までその技術が伝わってきたようですよ。
現代の日本では、日本製のビーズといえば広島県での製造が盛んです!TOHOもMIYUKIも広島にビーズ工場があるんですよ。

因みに…
ガラスビーズは世界中、様々な国で作られていますが、ビーズ手芸に主に用いられる「シードビーズ」を生産し得ている国は僅か4か国。日本・チェコ・フランス・インドだけです!!

特に日本のビーズは世界でもトップクラスの品質!大きさが均一で色むらも少なく評価が高いんです♪。

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■ 人間が作り上げた美の粒

古代から現代まで歴史の長いビーズはどの時代でも世界中で愛され、その華やかさや繊細さで私たちを魅了し続けています。
「ビーズ」というと子どものおもちゃのように思われる方もいるかもしれませんが、歴史を知るとまた違った印象になりますよね。
ビーズは手作りモチーフやアクセサリーに限らず、バッグや靴、衣服にドレスの装飾、ジュエリーなどに欠かせません。ビーズ手芸などのハンドメイドにはもちろん、プロのアートやオブジェの世界でも活躍してくれる幅の広い装飾品なんです。

形や種類、大きさ、お色など、膨大な種類があり、知れば知るほど奥が深いビーズの世界。
ぜひ色々なビーズに触れてみてください!ビーズ手芸が今よりもっと興味深く楽しいものになりますよ。

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